40代男性「歯を抜いてから噛みにくい。保険の範囲で歯を入れたい」部分入れ歯を作り、奥歯でしっかり噛めるようにした症例

2023/05/19

患者 40代男性
相談内容 「歯を抜いて、噛みにくくなったので歯を入れたい」とご相談いただきました。
カウンセリング
・診断結果
拝見すると、左下の奥歯(第1大臼歯/6番)が欠損しており、しっかり噛めていませんでした。
また、虫歯になっている歯もあり、全体的に歯垢や歯石の付着が認められました。

患者様からは「保険の範囲内で治療をしてほしい。また、治療の説明もしっかりしてほしい」とご希望がありました。

治療内容 欠損部を補うために、固定式の繋がった被せ物「ブリッジ」、人工歯根を埋め込む「インプラント」、着脱式の「部分入れ歯」の治療方法をご説明しました。

ブリッジにする場合、後方に倒れている手前の歯(第2小臼歯/5番)と後方の歯(第2大臼歯/7番)との平行性を作るために、手前の歯の神経を取る治療が必要になることをお伝えしました。
また、インプラントは自費治療になってしまうため、最小限の処置で済む部分入れ歯での治療をご選択されました。

まず、前後の歯に、入れ歯が動かないように固定するための金具「クラスプ」をかけるために、歯の形を整えました。

次に、入れ歯を作製するための型取り「印象採得」と、嚙み合わせを決めるための「咬合採得」を行いました。
違和感がなく良く噛めること、さらにクラスプが外から見えにくいように丁寧に作製しました。

また、虫歯治療と、口腔内全体の歯垢・歯石・着色を除去する「クリーニング」、患者様の歯並びやお口の状態に合った正しい歯磨きの方法をお伝えする「ブラッシング指導」も行いました。

治療期間 2週間
治療の費用 約8,000円
(保険3割負担)
治療経過 見ピッタリとフィットする入れ歯を入れたことで、奥歯でしっかり噛めるようになりました。

患者様からは「入れ歯を入れるのは初めてだが、違和感や痛みはなく、しっかり噛める。金具も目立たず、入れ歯にして良かった」と大変ご満足いただきました。

現在は定期検診でご来院されており、経過を観察しています。

治療リスク ・着脱式のため、食後の清掃が必要です。
・最初のうちは異物感があり、慣れるまで時間がかかる場合があります。
・慣れるまでは、入れ歯の裏側の粘膜に傷ができる場合があります。
クリニックより できるだけ最小限の処置で済み、かつ再治療になりにくく、心地良い入れ歯になるよう丁寧に調整しました。

治療前

治療後