歯科で用いるレーザーとは?

レーザーは私たちが普段生活している中でも度々登場しています。スーパーのバーコード読み取り機や印刷でもレーザープリンターがあるなど、思いの外身近な存在です。大学や会社のプレゼンテーションで用いられるレーザーポインターもレーザーを使った身近な例です。

歯科治療ではもう少し強いエネルギーを持つレーザーを使用して治療に使っています。レーザーの出力を高め、悪くなった組織を切ったり蒸発させたりします。光の力だけで作用するため、化学物質も使うことがなく体への負担も少なく済むのが特徴です。

また歯科で用いるレーザーは、いわゆる赤外線の一種で、発がん性などもなく妊婦さんにも安全に使用することができます。

さらに患部以外の組織に余計にダメージを与えないこともメリットです。ねらったところへ正確に照射できるので、関係のない組織を削ってしまう可能性が限りなく低くなります。

また歯科治療でよく耳にする「キーン」というドリルの音もないため、あの音が苦手で治療が受けにくかった方にもおすすめです。


保険適用の治療でも活躍

近年ではレーザーを使った治療でも保険診療ができるようになりました。2008年に虫歯治療で、2010年には歯周病の治療に、2018年からは歯茎など軟組織の処置に対してレーザー治療の保険適用が認められました。

患者さんにとってはこれまで以上に、体の負担が少ない治療を気軽に受けやすい環境が整ってきたと言えます。

歯石除去での使用

歯石除去での使用

虫歯治療での使用

虫歯治療での使用

紹介ムービー

費用や治療期間の目安

費用 当院では保険適用での処置を行っております。
従来の歯石除去処置、歯周処置に約¥100-加算されます。
虫歯治療に対しても約¥120-加算されます。
治療期間 1日
治療回数 1回

レーザー治療のQ&A

レーザー治療は何歳から受けられますか?

年齢制限はありません。患者さんお一人で治療が受けられる方なら、どなたでも受けることができます。

お子様の治療でも、お一人で受診できる場合は問題なくご案内できますので、どうぞお声がけください。

レーザー治療が受けられない事はありますか?

前のご質問とも関連しますが、お一人で治療が受けられない方はレーザー治療も受けることができません。
言い換えれば、ドクターが行うリスクやお痛み等のご案内を十分ご理解いただき、治療を選択できる方ならどなたでも受けていただくことができます。

レーザー治療には副作用はないですか?

化学物質や金属、その他体に負担のかかる素材を用いず、光がもたらす熱で治療しますので、副作用はありません。
そのため、子供や妊婦さんでも安心して受けていただくことができます。

放射線(X線)のような有害性はありませんか?

光を使いますが、X線とは全く異なるものを用いており、特別な有害作用はありません。
強いてあげるのならレーザーの強い光を直接見てはいけないということになりますが、ドクターは専用のメガネを掛けて治療し、患者さんはご自身のお口の中で光りますので目に入ることもありません。