40代男性「抜歯した部分に歯を入れたい」歯を失った部位を、保険適用の部分的な「入れ歯」で治療し、噛み合わせを回復するとともに見た目も自然に仕上げた症例

2023/06/01

患者 40代男性
相談内容 数ヶ月前に当院で抜歯を行った患者様から「傷が治ったので次の治療に進みたい」とご相談いただきました。
カウンセリング
・診断結果
患者様は左下の奥歯(第1大臼歯/6番)を約6ヶ月前に抜歯しておりました。
抜歯部位の傷は正常に治っていたため、失った歯を補う治療を進めることが可能と診断しました。

お口の中を改めて詳しく拝見したところ、欠損した部位の手前の奥歯(左下第2小臼歯/5番)について、過去に虫歯の治療などを行っていない天然の歯であり、また僅かに揺れがみられました。

治療内容 周りの歯の負担をなるべく軽減するため、人工の土台を利用して歯を装着する「インプラント治療」と、取り外し式の部分的な「入れ歯」による治療の2つをご提案しました。

歯を補う治療は上記の2つの他に、両隣りの歯を削って橋渡しのように歯を入れる「ブリッジ」もありますが、手前の天然歯を削る必要があることや、歯が揺れているため長持ちしない可能性がありおすすめできないことをご説明しました。

患者様は「保険の範囲内で治療したい」とご希望され、健康保険が適用される入れ歯での治療をご選択されました。

まず、歯を失った部分の型取りを行い、続いて上下の噛み合わせの型取りを行いました。
出来上がった入れ歯を、実際に患者様に装着しながら微調整し、なるべく目立たず違和感も少ないよう仕上げていきました。
また、特に固いものでなければしっかりと噛めるよう、噛み合わせも丁寧に整えました。

治療期間 13日
治療回数の目安 2回
治療の費用 約6,000円
(保険3割負担で2回分の治療費)
治療経過 入れ歯を維持するための金属のバネも目立たず、自然な仕上がりになりました。
患者様にも「想像以上によく噛めて痛みもなく、見た目も気にならないので嬉しい。違和感も思っていた程ない。また、必要以上に歯を削らずに済んで安心した」と大変お喜びいただきました。

現在も定期検診でご通院いただき、入れ歯の使い心地を確認するとともに、歯周病や虫歯のチェックなども受けていただいております。

治療リスク ・着脱式のため、食後の清掃が必要です
・最初のうちは異物感があり、慣れるまで時間がかかる場合があります
・慣れるまでは、入れ歯の裏側の粘膜に傷ができる場合があります

治療前

治療後