50代女性「抜歯した所に歯を入れてもっと噛めるようにしたい」歯を失った部位を、透明感のある白さの「ジルコニアボンドブリッジ」で補って噛み合わせを回復させた症例

2023/10/05


患者 50代女性
相談内容 当院にて数ヶ月前に抜歯を行った患者様より「傷口も治ったので、歯を入れてもっと噛めるようにしたい」とご相談いただきました。
カウンセリング
・診断結果
患者様は数ヶ月前、歯の根が割れる「歯根破折(しこんはせつ)」が生じた左下の奥歯(第2小臼歯/5番)を当院で抜歯していました。

抜歯部位は治癒しており、歯を補う治療を開始できると診断しました。

治療内容 歯を補う方法として、取り外し式の「入れ歯」、両隣りの歯を削って橋渡しのように歯を入れる固定式の「ブリッジ」、人工歯根を利用した「インプラント治療」の3つをご説明し、ブリッジによる治療をご希望いただきました。
被せ物の材質についても患者様とご相談し、ジルコニアのフレームにセラミックを焼き付けた、透明感のある白さの「ジルコニアボンド」を選択しました。

まず麻酔を行い、歯を失った部位の前後の歯(左下第1小臼歯/4番、左下第1大臼歯/6番)を削って土台を形成しました。
ジルコニアボンドの被せ物は厚みが必要であり、前後の歯を削る量が比較的多くなります。
そのため、歯の神経が露出しないように何回かに分けて慎重に形を整えました。

その後、ブリッジの形を模した仮歯「プロビジョナルレストレーション」を作製、装着し、痛みの有無や噛み合わせの状態を数週間にわたって丁寧に確認しました。
仮歯で問題なく噛めることを確認してから精密な型取りを行い、作製したジルコニアボンドのブリッジを装着しました。

治療期間 約2ヶ月半
治療回数の目安 5回
治療の費用 335,500円
治療経過 自然で美しい仕上がりになり、奥歯でしっかり噛めるようになりました。
患者様にも「見た目も綺麗で、痛みや違和感もなく食事ができる」と大変お喜びいただきました。

治療部位を長くお使いいただけるよう、今後もメンテナンスを継続していく予定です。

治療リスク ・ブリッジの装着に際し、天然歯を削る必要があります
・土台となる歯に負担がかかるため、将来的に歯が揺れたり、歯の根が割れたりする可能性があります
・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、被せ物が破損する可能性があります

治療前

治療後