70代男性「前歯が折れた」抜歯をして周囲の歯を土台とした橋渡しの白い被せ物「セラミックブリッジ」を入れ快適に噛めるようになった症例

2023/10/31


患者 70代男性
相談内容 「前歯が折れてしまったので治してほしい」とご相談いただきました。
カウンセリング
・診断結果
拝見したところ、左上の前歯(側切歯/2番)が歯茎から上に出ている頭の部分と根っこの境目「歯頚部(しけいぶ)」から折れていました。

また、破折の箇所が歯を支えている骨より下まで達していたため、残すことが難しい状態でした。

治療内容 折れた歯は残すことが難しいため、抜歯をご提案しました。
抜歯した後は周囲の歯を土台とした橋渡しの被せ物「ブリッジ」で補うことをおすすめし、保険治療と自費治療のご説明をしました。

患者様は審美性と耐久性を考慮し、自費治療の白くて強度がある「セラミックブリッジ」をご選択されました。

まずはじめに、折れた前歯の周囲の骨をできるかぎり削除しないように心がけながら抜歯をしました。

傷口が治るまで3ヶ月経過をみている間、歯がない箇所を補うために左上の歯2本(中切歯/1番、第1小臼歯/4番)を土台とした磁石式の「PRブリッジ」を装着しました。

その後、抜いた箇所が治癒したのを確認し、セラミックブリッジの型取りと周囲の被せ物の色に合わせた色調の選択を慎重に行いました。

完成後、ブリッジをセメントで装着しました。

治療期間 約3ヶ月
治療の費用 保険治療:約5,000〜6,000円(3割負担)
被せ物治療:346,500円
治療経過 抜歯した箇所をブリッジで補い、自然な見た目で物もしっかり噛めるようになりました。

患者様からは「見た目がきれいで満足。しっかり噛めるので食事も快適」と大変お喜びいただけました。

現在、ブリッジに問題はなく、定期的なメンテナンスにご通院されています。

治療リスク ・ブリッジの装着に際し、天然歯を削る必要があります
・土台となる歯に負担がかかるため、将来的に歯が揺れたり、歯の根が割れたりする可能性があります
・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、被せ物が破損する可能性があります
・硬い素材の場合、他の天然歯を傷つけることがあります
・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、セラミックが割れる可能性があります

治療前

治療後