70代女性 欠損している部分に入れ歯を装着してしっかりと噛めるようにした症例

2025/03/14

患者 70代女性
相談内容 「奥歯を抜いたのでしっかりと噛めるようにしてほしい」とご相談いただきました。
カウンセリング
・診断結果
拝見したところ、左下の第1小臼歯以降の奥歯が欠損しており、さらに右下の歯も2本分が欠損し一部は根が残っている状態でした。

このまま放置すると食べ物を十分に咀嚼できずに胃腸に負担がかかり、全身の健康に影響を及ぼす可能性があります。

そのため、欠損部分を補い噛む機能を改善する必要があると診断しました。
治療内容 患者様は入れ歯の使用が初めてであったため、まずは入れ歯に慣れる必要があります。
そこで、患者様のお口の中の筋肉や粘膜の状態を入れ歯に慣れさせることと、入れ歯で食事ができるように咀嚼の訓練をすることを目的に、保険診療の入れ歯を作製することを提案し、同意いただきました。
今回作製するのは、入れ歯を歯に固定するための留め具「クラスプ」が付いた部分入れ歯です。

まず左下奥歯3本分と右下の歯2本分の部分入れ歯を作製するため、患者様のお口に合った専用の「各個トレー」を作り、精密な型取りを実施します。
その後、噛み合わせや歯並びに問題がないかを確認してから、完成した部分入れ歯を装着し、治療を終了しました。
治療回数の目安 4回
治療の費用 約30,000円
(診査費用20,000円、保険3割負担分約10,000円)

治療リスク ・着脱式のため、食後の清掃が必要です
・最初のうちは異物感があり、慣れるまで時間がかかる場合があります
・慣れるまでは、入れ歯の裏側の粘膜に傷ができる場合があります

治療前

治療後